2022年05月25日
立夏も過ぎて、梅雨に近づく季節
5月は立夏(太陽の黄経が45度となる、春分の日と夏至の中間で、夏間近です)という季節の節目もありますが、暑い夏の前には、雨の季節になります。梅雨です。
梅雨(つゆ)という言葉は江戸頃から使われるようになったと言われていて、もともとは梅雨(ばいう)と発音されていました。
この「ばいう」という言葉の由来は中国由来の言葉という説が有力で、「ばい」は梅ではなく黴(かび)と書いたという説が有力です。
梅雨には湿度が高くなり、カビが出やすい時期、カビの匂いが立ちこめるという意味合いの言葉であったと思われます。
それが日本に伝わった時に、ちょうど梅の実が熟す時期ということから同じ音を持つ「梅」の字に「黴」から代わったというのが一般的な説だと言われています。
その後、雨がしたたる様を「露(つゆ」に例えて梅雨=つゆと呼ぶようになったそうです。
また、この時期が旬の梅は生で食べると胃腸で分解され、体に良くない性質があるそうで、昔の人はそれを梅漬けや梅酒、梅干しとして食べれるように加工しました。
これは、梅には強い抗酸化力があり、食中毒の予防など湿度が高いと起こりやすい害に対して備える力があるからこそです。
昔の人の知恵の賜物ですね。
先人の知恵は、今のSDGsの思考にも合致しますね。捨てようとしている物や今は使えない物について、何か工夫して使えるようにならないか?一度考えた上で、廃棄するようにしましょう。